日文原版书 闇屋になりそこねた哲学者 (ちくま文庫) 木田元 (著)
¥
65
九五品
仅1件
作者木田 元 (著)
出版社筑摩書房 (2010/5/10)
ISBN9784480427113
出版时间2010-10
印刷时间2014
装帧平装
货号安A18
上书时间2022-06-16
商品详情
- 品相描述:九五品
- 商品描述
-
闇屋になりそこねた哲学者 (ちくま文庫) 文庫 – 2010/5/10
木田 元 (著)
登録情報
文庫: 254ページ
出版社: 筑摩書房 (2010/5/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4480427112
ISBN-13: 978-4480427113
発売日: 2010/5/10
梱包サイズ: 15 x 10.6 x 1.2 cm
内容(「BOOK」データベースより)
満洲での少年時代。江田島の海軍兵学校で原爆投下を目撃した日。焼け跡の東京でテキ屋の手先だった頃。そして著述と翻訳に没頭した時代…。昭和20年夏、焼きつくされた街に放り出された海軍兵学校帰りの17歳の少年は、なぜハイデガーの『存在と時間』に魅かれるようになったのか。高名な哲学者が人々との出会いと読書体験を軸に、波乱に富んだ人生を縦横に語る。
内容(「MARC」データベースより)
昭和20年、焼け跡に一人放り出された17歳の少年は、いかにしてハイデガーの哲学と出会い、それに魅せられたか。満州での少年時代から、今日までをたどる、日本を代表する哲学者の半自叙伝。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
木田/元
1928年生まれ。山形県出身。東北大学文学部卒業。中央大学名誉教授
目次
父のこと、満洲のこと
江田島へ
焼け跡の街で
ぼくは運び屋だった
青春彷徨
勉強したくなった
東北大学で
『存在と時間』をはじめて読んだ頃
ハイデガーへの回り道
先生たち
ハイデガーがわかる
現象学とは何か
ぼくが書いた本
翻訳について
自分のこと、健康のこと
読書会のこと
友人たち
トップカスタマーレビュー
5つ星のうち5.0藤本均
投稿者Amazon カスタマー2016年6月25日
形式: 文庫|Amazonで購入
早速楽しく読ませていただきました。
今後ともよろしくおねがいいたします。
5つ星のうち4.0男の色気に溢れた破天荒な人生
投稿者くにたち蟄居日記VINEメンバー2010年10月20日
形式: 文庫
木田の本を最近手に取ることが多くなった。木田という方は80歳を超えていらっしゃるが、僕にとっては新進気鋭の思想家である。
本書は哲学書ではない。木田という方の男の色気溢れた破天荒な人生の自伝である。
まず、色気について。本書には著者ご自身の写真が相当収録されている。これを見る限り、若いころの著者は実に美男子である。賭けても良いが、これは著者自身が意識して収録したに違いない。「美男子の哲学者」というイメージ戦略がそこに有るに違いないが、最早爽快感しか感じさせない。また、著者が「恋をしていたのかもしれない」という叔母の写真も1ページ丸々使って掲載しているが、これまた美女である。美男美女の写真溢れた自伝となっているが嫌みが無い。著者の会心の笑顔が透けて見えるではないか。
次に破天荒について。表題になっている闇屋の話も面白いが、やはり白眉は著者の語学勉強の凄まじさであろう。福翁自伝に出てきた大阪適塾での勉学風景を思わせるものがあるが、それがいかにも「破天荒」に見えてくる点が本書の醍醐味の一つだ。著者は喧嘩が得意だとも語るが、その語学の勉強の仕方も「喧嘩腰」である。
著者は最後に「やりたいことをして生きるのがいちばんよさそうだ」と断言している。驚くほど平凡な結論だ。但し、それを非凡な人生で貫いてきたことが見えるのも本書である。著者は色々なものに恵まれてきたことも確かだが、それ以上に破天荒に頑張ってきたことも確かだろう。それが、本書の爽快な読後感になっている。
5つ星のうち5.0高校や大学の「入学祝い」に贈ってもよい良書
投稿者トックリスター2013年1月27日
形式: 文庫
木田先生は恵まれた家庭に育ったのですが,戦争の時代にあって苦労され,闇屋・テキ屋などをやっていた時期もあったそうです。子どもの頃からスポーツが得意で,海軍兵学校で鍛えられ,さらに闇屋・テキ屋で重い物を持ったり喧嘩をしたり“修行”されています。この本の中で「私は喧嘩のプロ」とまでおっしゃっています。若い頃のハンサムな写真も掲載されています。学者でハンサムで喧嘩が強く力持ち…。凄いですねえ。
この本は木田先生へのインタビューをまとめたもの。非常にやさしい文章で,中学3年生ぐらいなら読めると思います。哲学の話の部分はよくわからないでしょうが,先生の波乱の半生についてや語学の学習の仕方,先生が哲学を勉強された過程は必ず参考になると思います。…というわけで,この本は高校や大学の「入学祝い」に贈ってもよろしいと思います。良書です。おすすめです。先生の温かいお人柄も胸にしみます。
5つ星のうち4.0現実と学との超克
投稿者prisoner2007年3月1日
形式: 単行本
戦前戦後の混乱期に翻弄され、自分の可能性と現実との落差に苦しんでキルケゴールとドストエフスキーを愛読していた青年が、偶然とも山勘ともつかない形で「存在と時間」を読もうと決心して大学の進路を決め、所を得るや蚕が葉っぱをむさぼり食うように外国語を習得して学の世界と自分の可能性を広げていくようすが生き生きとした口調(聞き書きのようです)で語られます。
テツガクというと現実離れした営為のように思われがちですが、ごく人間的な苦しみや悩みから出発して思考を鍛え上げていく過程であり、哲学科を出ても日本全体でも就職口は限られていて、ヘーゲル「精神現象学」の最初の全訳者である金子武蔵が教え子を地方大学のポストにはめ込んでいくさまなどがさらっと描かれ、教授になるまで順番を待っていたら50歳になってしまうと計算するあたり、哲学者といってもカスミを食べているわけではないのがわかります。
その一方で、同時にその鍛え上げ方の学問としての厳しさと面白さもよくわかるのがこの本の優れたところです。
5つ星のうち4.0そうか、哲学者って、こうしてできあがるのか
投稿者zapzero2006年12月7日
形式: 単行本
日本語がもし木田元をもたなかったら、ハイデガーはあいかわらずぼくにとってちんぷんかんぷんだったし、メルロ=ポンティの翻訳もずいぶん読みにくかっただろう。ああ、運がよかった、われわれは。そのセルフメイド的哲学者の若き遍歴の日々(何しろ一時は闇屋をやったり、農業学校に行ったり)が、率直な語りで明らかになる。万人むきではないだろう、「哲学」への興味がまるでなければ興味をひく人生ではないかもしれない。でも「学ぼう!」というひたむきさをなんとか自分も、と思うとき、こういう昔話は勇気の源泉になるものだ。おもしろいエピソードは著者自身のものも他人のもいろいろ。たとえば大正時代に東北大で教えていたオイゲン・ヘリゲルが『純粋理性批判』を73回読んだなんていうのはどうだ。ぼくはいい話だと思う。あるいは著者が「自分が何をやろうとしていたのか思い出せるよう」5年にいちど、ドストエフスキーの主要作品と『存在と時間』を読み返していたという話も。「ただ、自分のわからないことをわかったふりをすることだけはすまいと思いました。フッサールをやっている人も、ハイデガーをやっている人も、わからないのにわかったふりをしたり、あるいは、わかっていると自分で思い込んだりするものですから、ますますわけがわからなくなります。/よく考えてみると、ハイデガーなんて本当にわかりませんでした。でも、ぼくはわからなかったときは何も書きませんでした。少しわかるようになってから、わかったことだけを書くことにしました。」ああ、耳が痛い。「哲学」をこころざすのは特殊なことかもしれないが、学ぶこと一般に興味がある人にはおもしろく読める本だと思う。
5つ星のうち5.0学問の基礎としての語学力
投稿者風の玉三郎2005年9月3日
形式: 単行本
真摯に学問を続けられている木田先生は、
その学問の基礎としてしっかりとした
語学力を身につけられてきたことがわかる。
先生について、「外書購読」をする方法は、
古い学問の方法のように感じられるかも知れない。
しかし、原典にあたる必要のある学問には、
改めてしっかりとした語学力が必要である
ことを他の研修者たちにも認識させる本ではないかと
わたしは思う。
先生の逞しさと、強い意志に感銘を受けました。
— 没有更多了 —
以下为对购买帮助不大的评价