発売日: 1985年04月著者/編集: 山際淳司出版社: 筑摩書房発行形態: 単行本ページ数: 195pブクログのレビュー(2件)評価4.004.00投稿日:2018年10月28日夏という季節は、子供のころから人をわくわくさせる何かを持っている。今でも夏は大好きだ。真っ青な空、灼熱の太陽に、滴り落ちる汗、のどを通る水の冷たさと快感梅雨明けが始まる頃、夏の後ずれが来て、甲子園が終わる頃、残暑の時期を迎えるスポーツの場面を切り取った夏満載の短編集投稿日:2014年02月02日スポーツを題材にとった小説集。バスケ、水泳、ハードル、テニス、ゴルフ、モトクロス、野球など/メダルはその夏、海に放り投げてしまった。当時、ぼくはモハメッド?アリがローマ?オリンピックのゴールドメダルを河に投げ捨てたという噺に感動していたからだ。(「夕暮れ色の、夏」)/「卒業アルバムに何て書いたかおぼえているか?」「おれは思い出したよ。Behind the clouds is the sun still shininng.」「ビハインド?ザ?クラウズ…か。そうだな。曇る日でも、雲の向こうではいつも太陽が輝いている……。あれはね、あのころつき合ってたガールフレンドが教えてくれたんだ」(「夕暮れ色の、夏」)/まぐれですよ、自分の才能の限界は知っています。そのいさぎよさに、自己陶酔していた。仲間はもったいないといった。そういわれながらあっさりとゴルフを捨てることが、彼にとっては快感だった。そのクセが、まだなおっていない。(「サマーサイド?スタジアム」)/「やるべきときに、最大限の力を出しきっておかないと後悔する」「失敗したらどうする?」失敗したらそれまでのことなのだ。(「サマーサイド?スタジアム」)/同窓会的なバスケの試合に、姿をあらわさなかったエース。高層ビルからみおろしたプールに飛び込んだ少女が消えたように見えて気になり夜のプールに忍び込む話し。こつ然と姿を消したが、部屋にハードルのみ残していった男。人生も試合もいつもブレーキをかけてしまう男が、ふだんはしないフルスロットルで崖下に落ちた時に見た光景。実際の試合にかさねあわせるようにスコアブックで愛を語った男の物語。しずかな余韻。
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