歴史哲学講義 上下 (岩波文庫) 历史哲学 黑格尔
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九品
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作者ヘーゲル (著), 長谷川 宏 (翻訳)
出版社(岩波文庫)
出版时间1994
装帧平装
上书时间2012-09-18
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「理性が世界を支配し,したがって世界の歴史も理性的に進行する」との確信に基づき,世界精神の理性的かつ必然的な歩みとしての世界史を構想する.
本作はヘーゲルの死後に纏められた「歴史哲学」についての講義録のようで、「精神現象学」では内面の弁証法的運動を説明する際に一つの隠喩として機能していた歴史の発展図式を全面的に話題の中心に取り上げている。上巻では、序論と第一部・東洋世界を収録。
序論では、歴史のとらえかたの三つの型を明らかにし、この著作では哲学的な歴史、理性が歴史において、歴史を通じて弁証法的運動を経て発展していく様をとらえていくことを示す。以下、歴史における理性についての内実、世界史の原理・起源・発展法則、世界史に関わる地理的な要素、世界史の時代区分がそれぞれ確認され、以下の論述の準備と予告の役割を果たしている。
第一部・東洋世界では、中国・インド・ペルシャそれぞれの地域の国家形態と機能、宗教などと人々の内面状態についての分析がなされている。
読み進めていくと、すぐに気になってくるのがアジア・アフリカ地域に対する露骨な蔑視の姿勢だ。レヴィ=ストロース「野生の思考」やエドワード・サイード「オリエンタリズム」などを通過している現代からこの著作を読めば、どう読んだとしても納得できない記述や種々の偏見が目に付くのをごまかすわけにはいかなくなる。時代的な制約、と言ってみることもできるが、ヘーゲルに時代的に先行するモンテスキューの「法の精神」では本書に見られるような偏向が遥かに弱いのを見ると、単純に時代的制約が原因と納得することは出来ない。
どうもこんな風な記述になったのは、下巻にある訳者の解説によると、ヘーゲルの議論がヨーロッパ近代の卓越性という結論ありきで始まっているからのようだ。答えが先取りされていることが、途中の議論をある種強引に進める原因になっているということ、これなら納得できるし、このメカニズムはいわゆる「オリエンタリズム」に内在しているロジックの典型でもある。
しかしながら、この著作は非常に意義のあるものだと思う。それは、ここに記述されている内容を問い直すことによって、以後の哲学や社会科学は発展していったことが、読み進めるごとに想起できるからだ。フォイエルバッハへ、マルクス・エンゲルスへと広がる道、ニーチェへと広がる道、キルケゴールへと広がる道、ハンナ・アレントへと広がる道、人類学への道、社会学への道など、思いつくだけでも数々の道がヘーゲルから分岐している。その意味で、後の人々の問題意識を引き出すはたらきをした書物群の一つとして必読の書だと思う。
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