• ◇日文原版书 歴史と文芸の間 (中公文庫) 植村清二 (著)
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◇日文原版书 歴史と文芸の間 (中公文庫) 植村清二 (著)

72 八五品

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作者植村清二 (著)

出版社中央公論新社 (1979/11/10)

出版时间1979

装帧其他

货号通38

上书时间2014-12-31

同文书院

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品相描述:八五品
8.5成品相
商品描述
歴史と文芸の間 (中公文庫 M 86-2) 植村清二(著)
文庫:312ページ 
出版社:中央公論新社 (1979/11/10) 
商品パッケージの寸法:15.6 x 10.8 x 1.4 cm
最も参考になったカスタマーレビュー
【大野治長は佞臣だったのか?】
 直木賞のことは知っていても、その名を冠した作家直木三十五のことはもう忘れられているのではないか? 本書は、直木の実弟である著者が直木の窮迫生活、女性関係、人気絶頂期での終焉などを淡々と描いた小文が載っていて、貴重な史料的価値があります。

 植村先生は東洋史家ですが、国史についても造詣が深い。先生は時流に流されない気骨のある史家ですが、本書でも、神宮皇后や楠木正成など戦後無視された人物を再評価されています。中でも注目すべきは大野治長を弁護した小論です。大野治長と言えば、講釈などでは、臆病で柔弱な奸臣、豊臣家滅亡を招いた張本人とされていますが、先生によると、治長は家康も一目置く武勇の士であり、大阪の棟梁として浪人どもを束ねた傑物なのです。わずかに残った史料を駆使した先生の論法は説得力があります。

 でも、一点だけ先生に異を唱えたいところがあります。それは、治長が淀君と艶聞を流した件です。先生は、秀頼の父は治長ではないかとの噂が当時からあったことを紹介されながらも、結局「そのことは無かったと考えたい」としておられますが、それでは何だかつまらない。第一、艶福のない英雄なんて魅力がないし、秀吉にはあんなに側室がいたのに、誰も子宝に恵まれていない。淀君だけが2人も生んだなんてやっぱり怪しい。知らぬは太閤ばかりなりのほうが、面白いと思いませんか?

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