日文原版书 青春の蹉跌 (新潮文庫) 石川達三 (著) / 石川達三の最高傑作
生きることは闘いだ、他人はみな敵だ――貧しさゆえに充たされぬ野望をもって社会に挑戦し、挫折していく青年の悲劇を描く長編。
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七五品
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作者石川達三 (著)
出版社新潮社
出版时间1971
印刷时间1974
印次14
装帧平装
货号安A08
上书时间2019-02-17
商品详情
- 品相描述:七五品
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纸张泛黄。护封的内折部分有六张黑白电影剧照
- 商品描述
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文庫: 251ページ
出版社: 新潮社; (1971/5/27)
言語: 日本語
商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.5 x 1.2 cm
生きることは闘いだ。他人はみな敵だ。平和なんてありはしない。人を押しのけ、奪い、人生の勝利者となるのだ――貧しさゆえに充たされぬ野望をもって社会に挑戦し、挫折した法律学生江藤賢一郎。成績抜群でありながら専攻以外は無知に等しく、人格的道徳的に未発達きわまるという、あまりにも現代的な頭脳を持った青年の悲劇を、鋭敏な時代感覚に捉え、新生面を開いた問題作。
24件中1 - 8件目のレビューを表示
トップレビュー
caprice
5つ星のうち4.0エゴイズム
2018年8月13日
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(作品の内容に触れています)
世間や他人をつねに上から目線で見下し、将来の勝ち組を確信する大学生・江藤賢一郎の破滅を辿っています。
かれは左翼学生・三宅の理想に一目置くが、ロシアのような革命はいつ起こるかわからないので、
まず資本主義社会に順応し、そこで闘い、勝者となることが先決だと考えます。
得になることは率先して行い、損することは避けるか場合によっては積極的に排除しようとしたり除去します。
ただし言動が透徹しておらず色欲がもとで身を滅ぼします。
登場人物のなかで好感がもてたのは夢破れ郷里へ帰った小野精二郎と焼け出された夫です。
あとは程度の差こそあれ賢一郎を筆頭にエゴイズムにとらわれたキャラクターばかりに思われました。
利己主義者たちの醜いぶつかり合いをうまくえがいている印象を受けます。
のちに反省する賢一郎があわれではありましたけどね...
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umetin
5つ星のうち4.0わかり易い男
2017年12月1日
形式: 文庫Amazonで購入
この手の話はよくあるが、主人公のあまりに身勝手な言動や心根などがあっぱれだ。
この小説では失敗に終わったが、古今東西、社会的地位の高い人間は文中にあるように人生の失敗への道を指し示す良心など持ち合わせないだろう。
途中、ひょっこりと良心らしきものが顔を出したときがあるが、それに甘んじることなく我が道をまっしぐら。
自分さえよけれ他者はどうなろうがどうでもいいのだ。 ブラックな娯楽小説としてとても面白かった。筆者の語彙が素晴らしい。
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john_keats
VINEメンバー
5つ星のうち4.0格差社会の今だからこそ
2009年4月5日
形式: 文庫Amazonで購入
10代のころ映画でこの作品に触れて衝撃を受けた覚えがあります。ドライザーの「アメリカの悲劇」と物語の骨格は同じなのですが,今読んでみると,日本の格差社会の土壌の中での若者の蹉跌が淡々と綴られていていい作品だと思いました。野心ある若者が,人間故に意図せずとも存在している性の罠に絡まり,輝かしい将来が得たいがために,またそれが得られると信じて犯罪を犯してしまう。しかもその若者は人を裁く立場の人になる道を這い上がってきていたのに,逆に裁かれる立場になる。その若者の人間形成の根っこには社会的地位の格差があるので,内容的には古くさく感じても今に通じるものがあります。野心を持ち成功への道を歩んでいるはずの人物が崩壊していく悲しさと美しさは,時代を共有する「白い巨塔」の財前教授にも見られましたが,さかのぼれば,シェイクスピアのマクベスにもつながり,全世界的に共有できる文学上の原型につながっているように思えます。ぜひ,多くの若い人に文学の世界の中であるにしても青春の蹉跌を経験してもらいたいものだと思いました。
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(゜.゜)へ
5つ星のうち5.0こういうのが読みたい小説
2007年6月10日
形式: 文庫Amazonで購入
石川達三の作品は正直古臭いものが多い。
結婚観とか男女間とか。。。
でもたまに当りがある。
本作がそうだし、他には個人的に「望みなきに非ず」。
こういう小説が読みたくてしょうがない。
でも、何か特殊な題材をもってきたり、
特殊なテクニックを駆使しないといけない風潮が多く、
本来の小説のあり方をかけ離れてきた気がする。
テレビドラマや映画なんかも実は一緒で、単純であることは悪であるかのよう。
ベタでもいい。
とにかくこんな小説が読みたくてたまらない。
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死刑台のエレベーター
5つ星のうち5.0石川達三の最高傑作
2017年6月24日
形式: 文庫
この青春の蹉跌は、まさに若い男のエゴイズムを十二分に描ききっており、石川達三節が炸裂するような作品である。
東大法学部のエリート学生の主人公は左翼学生を見下し、
ひたすら司法試験に合格することだけを考えている。
世の中を見下し、自分以外の他者を見下すことは、
特に学生時代には良く有りがちかも知れないが、
主人公にとって交際している女性さえ、単なる娯楽の対象に過ぎず、
しっかり名家の婚約者がいた。
しかし、灯台下暗しでまさか付き合っていた女が自分を破滅させる原因となり、
まさかの「裏切り」にどんでん返しを喰らわされることになるとは・・・
人間の剥き出しのエリートイズム、エゴイズムを描いたこの作品こそ、石川達三氏の最高傑作と言って良いだろう
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